森見登美彦が好きな私♂のバレンタインの話

1 ：私事ですが名無しです：2020/04/03(金) 16:25:24.29 ID:ux7NffXV.net

外出してもすることがなく、外出していなくてもすることがない、そんなモラトリアムを余している私のバレンタインについての思い出を語るとしよう。
悲しくも温かい昔話である。
時は西暦2010年、私は思春期真っ只中の中学二年生であった。

2 ：私事ですが名無しです：2020/04/03(金) 16:29:17.99 ID:ux7NffXV.net

さて、突然だがあなたの出身中学にバレンタインカーストは存在しただろうか。
思い出の我が学級は、基本的に皆仲の良い、教師からするととても舵のきりやすい教室であったのだが、
２月のバレンタインシーズンには上から順に本命を貰える男、義理だけど沢山貰える男、心ばかりの慈悲
を貰う男、そしてなにも貰わない漢という順にカーストが形成されていた。

3 ：私事ですが名無しです：2020/04/03(金) 16:32:20.20 ID:ux7NffXV.net

ちなみに私は上から２番目の位置をマークしていた。バドミントン部に加入していた恩恵である。
モテたくてもモテない野獣たちはぜひともバドミントン部を考えてみてほしい。時すでに遅しとなることは眼に見えているが、
希望を捨ててはいけない。希望はある。どんなときにも。どおんと構えろ、どおんと。

4 ：私事ですが名無しです：2020/04/03(金) 16:35:41.81 ID:ux7NffXV.net

して、話は戻るがその年の２月１４日に私はあまりにも悪辣な罪を犯した。
今ここにそのすべてを告白することで罪を贖おう。

2010年2月のはじめ、来るべき聖ヴァレンティヌスの処刑記念日のために私は二つのイタズラを遂行することを胸に誓ったのだった。

5 ：私事ですが名無しです：2020/04/03(金) 16:43:26.44 ID:ux7NffXV.net

一つは「親友に夢をみせてやろう作戦」
もう一つは「モテモテのあいつに地獄をみせてやろう作戦」だった。
作戦の概要を説明しよう。
一つ目は、当時私が仲良くしていた友人に向けて行った行為であった。彼のことをＭと呼ぶこととする。
Ｍは私と同じ学習塾に通っていた。Ｍは、同じ学校に通っており塾でも同クラスであった女生徒（Ｓとする）
から好意を向けられているのではないかという妄想に取り憑かれていた。しかしＭはこれをよしとせず、
少なからず煙たがっているようであった。その理由は明白であった。

6 ：私事ですが名無しです：2020/04/03(金) 16:51:53.84 ID:ux7NffXV.net

紳士たる私がこういったことを述べるのは大変気の進まぬことであり、誤解を招きかねないものであるが、仕方なし。

なにぶんＳは顔面がデカすぎたのである。
普通の中学生女子の顔を玉子焼き器だとすると、Ｓの顔面の表面積は中華鍋に匹敵するものであった。
Ｍはその容貌について、作画崩壊した野原ひろしだの餡子を詰め過ぎたアンパ〇マンだのと失礼な形容を
度々口にしていた。全く失礼な話である。彼は作画崩壊してしまったひろしや不必要に餡を詰め込まれたアンパ〇マン
の気持ちを考えたことああるのだろうか。
私はやりようのない怒りに駆られた。

7 ：私事ですが名無しです：2020/07/19(日) 22:52:02.29

アンパンマン「おいお前ネットで俺のことdisったろ?」